MENU
  • ホーム
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
Thinking Out Loud
日々の思考ログと社会時評
  • ホーム
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • ホーム
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー

私が「詰め替え用」を”やめた”わけ――『賢い選択』だと信じていた、あの日の私へ

2025 9/03
雑感
2025年9月3日
  1. ホーム
  2. 雑感
  3. 私が「詰め替え用」を”やめた”わけ――『賢い選択』だと信じていた、あの日の私へ

いつからだったでしょうか。スーパーでシャンプーや洗剤を選ぶとき、無意識に「詰め替え用」をカゴに入れるようになったのは。「ゴミを減らせるし、そのぶん価格も安いはず」。環境へのささやかな貢献と、家計への優しさ。その二つを同時に満たしてくれる詰め替え用は、賢い大人の選択だと信じて疑いませんでした。

あの日、特売の棚に並ぶ本体ボトルを見るまでは。

ふと、本当に詰め替え用は安いのだろうか、という素朴な疑問が頭をよぎったのです。スマートフォンを取り出し、電卓を起動します。特売の本体価格を内容量で割り、次に詰め替え用の価格を内容量で割る。画面に表示された二つの数字に、私は思わず「え?」と声を漏らしそうになりました。

1mlあたりの価格が、本体ボトルのほうが安いのです。

女性セブンプラス
詰め替え用がお得とは限らない? 洗剤やシャンプーの本体と詰め替え用をお得に買うポイントを節約のプロが… ソープ類や洗剤類を買うとき、本体より詰め替え用の方がお得というイメージを持っていませんか?節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんによると、実…

電卓片手に知った「お得」の裏側

その日から、私の買い物は、ただ商品をカゴに入れる作業から、表示の裏にある事実を読み解く主体的な時間に変わったのです。そして、調べれば調べるほど、私の「詰め替え用=お得」という常識は、ガラガラと音を立てて崩れていきました。

もちろん、明らかに安い詰め替え用もある。しかし、「ほとんどが高い、あるいは大差ない」というのが、私の出した結論でした。

それは単なる「お試し価格」のような一時的なものではありませんでした。ドラッグストアでも、地元のスーパーでも、場所を変えてもこの価格の逆転現象は当たり前のように存在したのです。メーカーや小売店が一体となって本体価格を戦略的に低く設定し、リピーターが買う詰め替え用で利益を確保する。そんな巧みな価格設定を前に、私たちの「安いはず」という思い込みはあまりにも無防備だったのかもしれません。それは少し悔しい発見であると同時に、自分の目で見極めることの大切さを教えてくれる、貴重な教訓でもありました。

第二の壁――「エコ」と「衛生」のジレ​ンマ

価格への疑いが晴れた頃、私はもう一つの壁にぶつかりました。詰め替えを繰り返すうち、ボトルの内側に潜む目に見えないぬめりや、ポンプの隙間にこびりついた黒ずみが、どうしても気になってしまったのです。

お風呂メディア
シャンプーボトル(詰め替えボトル)を衛生的に!洗い方とお手入れ方法をご紹介 毎日使う、シャンプーやボディソープの詰め替えボトル。詰め替えるついでにボトルもキレイに洗いましょう。誰でも簡単にキレイにできる、お風呂のソムリエ(バスリエ)的お…

「ゴミを減らしたい」という環境を思う気持ち。しかし、そのために家族が使うものを不衛生な容器に入れ続けるのは、本末転倒ではないか。そう気になってメーカーのサイトを調べると、やはり…洗浄して「完全に乾燥」させることが推奨されています。ですが、湿気の多い浴室で使うボトルを、毎回完璧に乾かすのは正直なところ骨が折れます。それでも雑菌やカビのリスクを考えると、この手間は決して無視できないのです。

エコな選択は、時として見えない「手間」や「衛生リスク」というコストを私たちに課す。その現実が、ずしりと重くのしかかってきました。

私の新しい「ものさし」

だから、私は詰め替え用を買うのを”やめました”。

もちろん、これは「二度と買わない」という完全な決別宣言ではありません。「何も考えずに、ただ習慣で選ぶのをやめた」という意味です。今の私には、商品を選ぶための新しい「ものさし」があります。

  1. 価格は本当に安いか? ― まずは電卓で単価を冷静に比較します。
  2. 手間をかけられるか? ― 容器を丁寧に洗い、乾かす時間と心の余裕が今の自分にあるか、考えます。
  3. 衛生的に大丈夫か? ― この本体ボトル、もう何回も使っていないだろうか。そろそろボトルごと新しくすべきタイミングではないか、と見直します。

この三つの問いに「イエス」と答えられたときだけ、私は詰め替え用をカゴに入れます。時には、真新しい本体ボトルを選ぶこともあります。その選択は、環境への小さな罪悪感ではなく、「衛生と手間を優先した、今の自分にとってのベストな判断だ」という納得感を伴うようになりました。

私たちの日常は、無数の選択でできています。「エコだから」「お得だから」という大きな正しさも大切ですが、日々の暮らしを快適に、そして健やかに保つための、自分だけの小さな「ものさし」を持つこと。それこそが、情報に振り回されない、賢い選択なのかもしれません。

私の買い物カゴの中身は、以前と少しだけ変わりました。けれど、その一つ一つの選択には、自分なりの考えと納得が込められているのです。

雑感
エコ ライフハック 価格比較 家計管理 節約術 詰め替え用
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 自民党総裁選前倒し議論が映し出す「責任なき政治」の末路
  • コラム: 人手不足ニッポンの処方箋は「移民」という名の”劇薬”か?

この記事を書いた人

雑感信士のアバター 雑感信士

関連記事

  • 政府による言論統制を象徴する、赤いテープで口を封じられた放送用マイクのイラスト。
    ある人気番組が「消された」日 ~テレビからジョークが消えるとき~
    2025年9月21日
  • 17億回再生が動かした民意 ~2025参院選が映し出すSNS民主主義の光と影~
    2025年8月22日
  • わたしたちの未来はどこへ向かうの? 2025年参院選が映した、新しい時代の光と影
    2025年8月15日
  • 【広陵高校問題から考える日本のいじめの現在地】SNS時代の暴力と隠蔽の構造、そして私たちがすべきこと**
    2025年8月12日
  • 夏の甲子園、100年の輝きと未来への問いかけ
    2025年8月6日
  • 善意がビジネスに変わる時:「保護犬」の裏側と、私たちが本当にすべきこと
    2025年8月4日
最近の投稿
  • 教員は「消えた」のではなく「移動」した――データから読み解く公教育の空洞化と私学のシェア拡大
  • 鹿と算数で暴く総裁選の空洞と茶番——国民不在の令和7年秋
  • ある人気番組が「消された」日 ~テレビからジョークが消えるとき~
  • コラム: 人手不足ニッポンの処方箋は「移民」という名の”劇薬”か?
  • 私が「詰め替え用」を”やめた”わけ――『賢い選択』だと信じていた、あの日の私へ
アーカイブ
  • 2026年1月
  • 2025年9月
  • 2025年8月
カテゴリー
  • コラム
  • スポーツ
  • 政治
  • 海外情勢
  • 社会問題
  • 雑感
  • ホーム
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー

© Thinking Out Loud

目次